北イタリアに暮らす由里子さんとの「My Dears」展は今年で2回目になります。
もっとずっと前から続いているような気持ちになるのは、きっとお互い大切にしている目には見えない心の繋がりが時間や距離を超えて、深くぎゅっと寄り添っているからなのでしょう。
由里子さんとは出会って20年近くになります。
当時、由里子さんが住んでいたヴェネツィアを訪ねた時、ヴェネツィアからヴァポレット(水上バス)で1時間ほど離れたトルチェッロ島へ連れて行ってもらいました。
そこはヴェネツィアでも最古の11世紀に建てられた大聖堂があり、息を呑むほど美しいモザイクを前にしてこんな風に想いや願いを込めて丁寧に作ったものは、いつまでも時代を超えて大切に残るんだと感動し、そして何よりここが好きで見せたかったと言う由里子さんの眼差しに私は親近感を覚えたのでした。
現在、由里子さんが暮らすCasteldardo(カステルダルド)は、ヴェネツィアから北へ1時間、世界遺産でもあるドロミテ山脈の麓に位置し、広大な土地にはメインヴィラと、1600年代に農作人の大所帯が暮らしていたという石造りの家が点在します。
100ヘクタールの土地にはワインのための葡萄畑があり、プロセッコという発泡ワインが作られています。
由里子さんの小麦色の肌と輝く笑顔は、この豊かな自然の恵みの中で、おおらかに優しく美しい時を過ごしていることを想像させます。
「My Dears」のために由里子さんが1年かけて少しずつ大切に探してきてくださったものたちは、主に北イタリアの各地で開催される蚤の市で見つけたと言います。
ヴェネツィア近郊の街や、スロヴェニアとの国境近くの小さな村など、またドイツ、ミュンヘン、シチリア島などの旅先でも、隣接するヨーロッパのさまざまな場所で大切にされて来た、愛嬌のある可愛らしい子たちが集まりました。
世界でも有数のシルクの産地でもあるコモ湖近郊ミラノでは、たくさんの美しいヴィンテージのシルクスカーフにも出逢ったそうでいまからhumoresqueを彩る風景に心が踊ります。
木枯らしがぴゅーっと吹いて熱を奪って行くこの季節、目に映るヨーロッパの素敵なデザインや愛らしいものたちが心を温めてくれることでしょう。
由里子さんの物との出会いやイタリアでの生活のお話しを聞きながら「My Dears 」でのひと時を是非お楽しみください。
渡辺由夏
この3日間は、由里子さんとデザイナーの渡辺が皆様をお待ちしております。
ぜひ会いに話をしにいらしてください!
My Dears Vol.2
【日時】
12:00 − 19:00
12.5 (thu.)
12.6 (fri.)
12.7 (sat.)
【場所】
humoresque shop
東京都港区南青山6-7-1 1F
【お問い合わせ先】
Tel :03-6452-6255
MAIL : info@humoresque.jp